京都清水寺清水の舞台の謎!釘を1本も使わないその構造は?

先日、アメリカ人の友人と、
京都清水寺の話に、盛り上がっていた時に。

「清水の舞台って、すごい建造物なんでしょ?」
と、質問されてしまい(;´Д`)

ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ

「そ、そ、そうだね・・・」としか
答えられなかった私。

清水寺は何度も行ったことあるし、
案内もした事もあるのに、
説明もできないとは情けない゚(゚´Д`゚)゚

清水寺

出典元:せき仙人の京徒然

その構造は、なーーんとなく、
「懸造(かけづくり)」って事は、
耳にしたことはあるのですが、
「懸造(かけづくり)」とは何ぞや?
までは、調べたことがありませんでした。

外国ではほとんど見られない
「清水の舞台」の構造
気になってきました!

こう言う造りの説明ができると、
かっこいい~かも?(´∀`)

そんな単純な理由で詳しく説明できない
女子のために徹底的に調べましたっ

歴史を知り、その場所に立つと
感慨深くなること間違いなしです!

どうぞ、一緒に見ていって下さいませヽ(*´∀`)ノ

懸造(かけづくり)とは?

清水の舞台は、懸造の代表的な
例として知られています。

懸造とは、山の急な斜面や池や
段差のある土地などに、建物を建てる
ための建築技法で、「舞台造」とも呼ばれます。

懸造の技法は、床面を水平に保つために、
建物を長い柱で固定して、床下を支えています。

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Copyright©2011 kagawa_ymg

建物を張り出して建てることを
「懸け造る」と、呼ぶことに由来してます。

柱と梁を硬く組み合わせて
固定した構造で現代では、
「ラーメン構造」と呼ばれています。

また、建てる土地が傾斜や段差であることから、
かつては「懸崖造(けんがいづくり)」
「崖造(がけづくり)」とも呼ばれていました。

崖造りと言われるとなんとなく
イメージができますね^^

懸造の歴史

懸造の建築物は平安中期以降に
建てられたものが多いと言われています。

もともと日本の国土は、狭小で平地が
少ないために、このような建築様式が
発達したと考えられます。

その証拠に、懸造の形式は
外国にはほとんど見られません!

清水寺の他に、断崖に張り付くように
建てられた、鳥取の三仏寺投入堂や、
奈良の室生寺などが、懸造の技法によって
建てられています。

鳥取

Copyright©2014 ryu1ha84
(鳥取の三仏寺投入堂)

ヒー!! ノ)゚Д゚(ヽ
よくぞ、こんな場所に建てたもんだ^^;

また懸造は、十一面観音を本尊とする
清水寺のように、主に観音信仰霊場に
よくみられる建築様式
といいます。

何の為に清水の舞台は造られたんだろ?

続けて見ていってくださいね。

清水の舞台(本堂)

「清水の舞台」として知られる清水寺の本堂は、
懸造の技法で建てられた国宝の建造物

1629年に焼失した本堂は、徳川家光の寄進により
1633年に再建されました。

もとは観音様に、雅楽や能・狂言・歌舞伎・相撲
などの芸能を奉納する為
舞台として造られました。

舞台の床は400枚以上のヒノキの板を敷き詰めた
「檜舞台」で、面積は約190平方メートル

清水舞台

出典元:岩村清司のブログ

139本あるというケヤキの柱は、
高さ最大13mになり、
4階建てのビルと同じぐらいの高さになります。

私たちは4階部分に立ち
京都の景色を眺めていたんですね。

先人の知恵と技術の結晶

清水の舞台の場合、懸造の構造によって
380年という、長い時間にわたって
びくともせず頑丈に立っています。

釘は使わず楔で固定して木を組み合わせ
作られますが、強い地震にも耐えうる
頑丈さを持っています。

清水の舞台で、事故があったとは
聞いた事がないですよね。

建築技術が発達した現在でも、
清水寺の懸造に使われているような
柱や梁剤を調達するのは、
簡単ではありません。

まして清水寺が建てられた頃には、
もちろん重機などの、
近現代の技術はありません。

そのような状況下で
建てられた頑丈な懸造の建造物は、
先人たちの知恵と技術が詰まっているのです!

先に説明した貫(横の構造)ですが、
鎌倉時代以降に中国から伝わったと
されているそうなんです。

なのに、清水の舞台は平安時代に出来上がっている!

調べれば、調べるほど、
感心させられる事ばかりです。

女子のみなさんなんとなく理解できましたでしょうか?

京都清水寺に行かれたときは、
そんな歴史も感じながら、
清水の舞台に立って見てください♪

そして、お友達に懸造の説明をして、
羨望の眼差しをバンバン浴びてくださいねませ~

コメント

  1. ts より:

    修学旅行の宿題で助かりました!ありがとうm(_ _)m みんなに懸造りの説明をして羨望の眼差しをバンバン浴びたいと思います。笑

    • お雪 より:

      @ts様

      コメントありがとうございます!

      修学旅行は京都だったのですね♪

      懸造りの記事が、お役に立てて
      私もうれしいです(^▽^)/

      宿題の発表頑張ってください!

  2. 匿名 より:

    事後学習でのまとめの参考にさせて頂きます。素晴らしい記事ありがとうございます。

    • お雪 より:

      @匿名様

      コメントありがとうございます!

      私の記事が少しでもお役に立てて
      とても嬉しいです。

      事後学習のまとめも
      頑張ってください!

  3. ポン より:

    とても役に立ちました!!
    修学旅行のまとめで
    使わさせていただきます!!
    ありがとうございます!

    • お雪 より:

      @ポン様

      コメントありがとうございます!

      こちらこそ、記事を参考にしていただき
      喜んでおります(^▽^)/

      楽しい修学旅行になりましたか?

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